検査・診断
ウイルスによる感染症が疑われる場合は、疑われる感染症の種類や症状などに応じて次のような検査が行われます。
病原体検査
病原体を特定するために以下のような検査が実施されます。
PCR検査等
病原体としてウイルスを特定するために、PCR検査等の検査が実施されることがあります。喀痰や血液などのサンプル中に病原体が存在するか否か、また方法によってはどの程度の量のウイルスがあるかなどを調べることができます。
抗体検査
血液中の特異的な抗体の量を測ることで感染の有無や感染状況を把握することが行われます。ワクチンの効果の判定にも用いられることがある検査です。
簡易検査
インフルエンザウイルス、ノロウイルス、RSウイルスなどに対しては、鼻汁や便などウイルスが潜んでいると考えられる排泄物をごく少量採取して特殊な薬を反応させるとウイルスの有無が短時間で判定できる “簡易検査キット” があります。その多くは抗原検査という種類のものです。簡便に検査をすることができるため、簡易検査キットが開発されているウイルスによる感染症が疑われる場合は広く使用されています。
一般的な検査
血液検査
炎症や脱水の有無や程度の評価、肝機能や腎機能の状態の評価などを行うために血液検査が実施されることもあります。
画像検査
ウイルスによる感染症は肺炎、肝炎、腸炎などさまざまな症状を引き起こすことがあるため、それぞれの症状に応じて単純レントゲン、CT、MRIなどによる画像検査を行うことがあります。
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