きゃっするまんびょう

キャッスルマン病

監修:

症状

キャッスルマン病は、リンパ節の腫れとともに発熱や倦怠感、関節痛、発汗など、さまざまな症状が引き起こされます。

リンパ節の腫れは、リンパ節内の細胞が異常増殖することによるものです。一方、全身に生じるさまざまな症状は、上で述べたIL-6が増加することによるものと考えられています。IL-6は血管の増殖と血小板(血液を固めるための細胞)の増加を促す作用が知られており、体内で産生量が増加すると炎症を引き起こします。このため、発熱や倦怠感といった一般的な風邪とよく似た症状が引き起こされるのです。そのほかにも、体重減少、貧血、皮疹、むくみ、肝臓・脾臓の腫れ、腎機能障害、間質性肺炎という特殊な肺炎などを引き起こすことも多く、血小板が増加することで血栓(血液の細かい塊)ができやすくなるため、脳梗塞などを合併する可能性もあります。これらの症状は急激に進行することは珍しく、数年にわたって慢性的にゆっくり進行していくのが特徴のひとつです。

最終更新日:
2020年05月12日
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2020/05/12
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