治療
治療には、0.4%フェノトリンパウダーや0.4%フェノトリンシャンプーを使用します。ただし、これらの薬はシラミの成虫に対して効果はあるものの、ケジラミの卵に対しての効果は弱いです。そのため、シラミの成長サイクルを見計らいながら定期的に使用することが必要です。0.4%フェノトリンパウダーは適量をケジラミの寄生している部位に散布し、1~2時間後に洗い落とします。0.4%フェノトリンシャンプーではシラミが寄生している部位に対して使用し、数分おいた後に洗い流します。以上を1日1回、3日間に一度(2日おき)の頻度で行い、これを3~4回繰り返します。
シラミの治療では、髪の毛を短くし、可能であれば陰毛を剃ることもあります。また、タオルの共有や性交渉を介して感染が拡大することもあるため、タオルの共有は避け、性交渉のパートナーも同時に治療を行うことが重要です。環境中に存在するシラミは数日間生息することもあるため、汚染されたものの対応にも注意を払うことが必要です。具体的には、アイロンをかけて熱処理を行う、もしくはドライクリーニングを行うなど、衣類にも処理を施しましょう。
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