症状
初期のビタミンB1欠乏症では疲労、食欲不振などがみられることがありますが、人によって程度や症状はさまざまです。
重度のビタミンB1欠乏症では脚気、ウェルニッケ・コルサコフ症候群と呼ばれる深刻な病気を引き起こすことがあります。
脚気
全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれやむくみ、息切れ、動悸などを症状とする病気です。ビタミンB1の欠乏により末梢神経や中枢神経が障害されることで起こります。重症化すると心不全を起こして命に危険を及ぼすこともあります。
ウェルニッケ・コルサコフ症候群
ビタミンB1の欠乏で起こるウェルニッケ脳症とその後遺症のコルサコフ症候群を合わせた言葉です。ウェルニッケ脳症はビタミンB1が不足して脳幹部に微小な出血が起こり、細かい目のふるえや意識障害、ふらつきなどの症状が突然現れる病気です。10~17%程度は死亡に至り、回復した場合でも高い割合で記憶障害や錯乱などを症状とするコルサコフ症候群に移行します。
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