原因
ネックレスや洋服、皮膚と皮膚の刺激など、慢性的に皮膚に対してこすれるような刺激が加わることが原因です。また、もともと存在する皮膚疾患に続発して発症することもあります。たとえば、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、真菌感染症、虫刺されなどが存在すると皮膚がかゆくなりますが、こうした皮膚に対してかく、ひっかくという動作を繰り返すことでも発症します。
そのほかにも、かゆみやものの刺激を感じ取る神経に異常が存在する場合に、ビダール苔癬を発症する可能性があります。こすれる刺激に対しての感覚異常があると、皮膚に対しての影響を自分自身が適切に認知することができなくなり、皮膚に対しての異常な刺激が常時加わる可能性が出てきます。その結果として、ビダール苔癬に特徴的な皮膚変化が引き起こされることもあります。
ビダール苔癬は小児期にみられることはまれであり、成人期以降に多い病気です。ストレス、肥満なども危険因子であると考えられています。
このようにさまざまな状況と関連して発症しますが、原因について完全に解明されているわけではなく、今後も新たな知見が加わると考えられます。
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