予防
ポリオには治療法がないため、ワクチン接種による予防が重要となります。日本では不活化ワクチンによる定期接種が行われており、生後2か月(それまでの生後3か月開始から、2023年4月に変更)~生後12か月の間に3回、3回目の接種から12~18か月後に追加接種として1回の接種を行います。生後2か月以降の乳児にポリオワクチンの接種を開始する場合は、小児がかかりやすいほかの感染症のワクチンと混合した4種混合ワクチン(DPT-IPV)として接種されることが一般的です。これらのワクチン接種を確実に行うことで、99%が十分な抗体を得られるといわれています。
また、ポリオワクチンを接種したことがある場合でも、ポリオが発生している国に長期滞在する場合は渡航前の追加接種が推奨されています。
これまでのポリオワクチンの接種によって2023年1月時点で日本ではポリオが発生していない状態が続いています。しかし、海外では依然ポリオが流行している地域があり、これらの地域からポリオウイルスが持ち込まれることによって国内で流行が発生する恐れがあります。これを防ぐためにも確実にワクチン接種を受けるようにしましょう。
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