S414x320 0afc9243 15e1 4de3 998f 6d3e498a8592

インタビュー

公開日 : 2015 年 12 月 29 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

ポリオとはなにか。ポリオの現状を知る

2012年、OPV(生ポリオワクチン)に代わりIPV(不活化ポリオワクチン)が定期接種に導入されたことにより、日本でもポリオという感染症が改めて注目されました。ポリオとは何か、日本はどう警戒していけばよいかについて、国際協力の現場で貴重な経験を積まれた川崎医科大学小児科学教授の中野貴司先生にお話をお聞きしました。

ポリオ発生の歴史

ポリオは、天然痘に次ぐ根絶のターゲットとして、1988年のWHO総会において「ポリオ根絶計画」が決議された急性のウイルス感染症です。2000年までに地球上から排除するという目標が設定され、当時ポリオ流行国であった中国でも、1991年より日本の国際協力事業団(現在は「独立行政法人 国際協力機構;JICA」)による「ポリオ対策プロジェクト」が開始されました。その後、中国はポリオフリーとなり、世界的にもポリオ発生ゼロの地域は増えましたが、天然痘よりは根絶までかなり長い期間を費やしています。「ポリオ根絶計画」の今後の展開が注目されるところです。

ポリオとはどのような病気?

ポリオは感染症の一種であり、以下のような特徴をもちます。

  • ポリオウイルス(1型、2型、3型)の中枢神経への感染により引き起こされる急性のウイルス感染症
  • ポリオウイルスにより、多くの場合脊髄前角の運動神経細胞が侵されるため、弛緩性の麻痺を特徴とする
  • 発症後、筋力低下と筋委縮が永続的な後遺症として残り、重篤な場合、呼吸不全により死亡する可能性もある
  • 同じく弛緩性の麻痺を示す疾患には、ギラン・バレー症候群や横断性脊髄炎などがあるものの、ポリオは筋萎縮、片側性(左右差)がより著明

また、ポリオの特徴的な症状は以下の3点です。

  • 筋緊張が低下(弛緩性麻痺)
  • 筋萎縮が著明
  • 片側肢の症状が強い(非対称性)

ポリオ(こども)のページへ

関連記事