原因
ミオパチーの原因は病気の種類によって大きく異なります。
筋ジストロフィーの場合は、筋肉の活動に重要な役割を担う筋収縮関連タンパクの遺伝子に異常が起こることで引き起こされます。筋ジストロフィーには、デュシャンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィーなど、実に多彩な病気が含まれます。
突然変異的に家族歴(患者の家族や近親者の病歴)がない状態でも生じることがある一方、病因となる遺伝子異常が世代を超えて継承される形で、病気が次世代に伝わることもあります。
炎症性ミオパチーは、筋肉に炎症が生じることを原因として発症します。細菌感染や自己免疫疾患(多発性筋炎や皮膚筋炎など)などに関連して生じることがあります。
また、ミオパチーには、代謝や内分泌の異常が関連して生じるタイプのものもあります。代謝に関わる酵素が先天的に異常をきたすことや、ミトコンドリアの遺伝子に異常があることで病気の発症に至ることもあります。そのほかにも、甲状腺や副腎などの臓器に関連して、病気の発症に至ることもあります。
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