症状
ライ症候群に先行して起こる主なウイルス感染症は、インフルエンザと水痘です。インフルエンザでは高熱、喉の痛み、鼻水、頭痛、関節痛、全身倦怠感などが出現し、水痘では発熱や赤みを伴う発疹や水ぶくれがみられます。
このようなウイルス感染症の症状に続いて1週間以内に吐き気・嘔吐、悪心などが現れ、そこから1日もしないうちに精神症状が現れます。精神症状には以下のようなものが挙げられ、これは頭蓋内の圧力が上昇することで起こります。
- 健忘(過去のことを部分的または完全に思い出せない)
- 嗜眠(反応が鈍くなり眠ったような状態になること)
- 見当識障害(今いる場所や時間が分からなくなる)
- 錯乱(感情や思考が混乱する)
- 興奮
など
このような精神症状に続き、けいれん発作や昏睡(完全に意識が失われる)、呼吸停止が起こり、死に至ることもあります。また、肝臓が正常に機能しなくなることで、消化管出血がみられる場合もあります。
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