検査・診断
リウマチ性多発筋痛症は炎症反応が高値になりますが、病気は特異的な検査所見がありません。関節リウマチで高率に陽性となるリウマトイド因子や抗CCP抗体は通常陰性です。そのため、症状が似たほかの病気の除外が大切になります。炎症反応や自己抗体の有無を調べる血液検査や、筋肉や関節の状態を調べる画像検査(関節超音波やMRIなど)が行われます。
身体診察や検査所見に基づいて可能な範囲で除外診断を行い、リウマチ性多発筋痛症の診断をします。いくつかの診断基準がありますが、代表的なものがBird(バード)の診断基準です。下記の7項目のうち、3項目を満たすか、1項目以上を満たしたうえで側頭動脈に巨細胞性動脈炎が証明された場合、他疾患が除外できればリウマチ性多発筋痛症と暫定診断されます。さらに、少量のステロイドが速やかに効果を示すことでリウマチ性多発筋痛症の診断が確定します。
- Bird(バード)の診断基準(1979年)
- 両側の肩の痛み、またはこわばり感
- 発症2週間以内に症状が完成する
- 発症後初めての赤沈値が40mm/h以上
- 1時間以上続く朝のこわばり
- 65歳以上で発症
- 抑うつ症状もしくは体重減少
- 両側上腕の筋の圧痛
医師の方へ
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