原因
リウマチ熱の原因はA型溶血性レンサ球菌で、この細菌による咽頭炎に続いて発生します。溶連菌感染症にかかると体内では抗体が作られ、病原体を排除するために攻撃しますが、時に抗体が関節や心臓、神経などの組織を攻撃してしまうことがあり、その結果として各部位に炎症が起こると考えられています。
また、溶連菌感染症にかかった人が治療を受けなかった場合でも、リウマチ熱を発症する割合はごく一部であり、家族内での発症もあることから、体質や遺伝的な要素も関与しているとされています。
なお、A型溶血性レンサ球菌は主に喉に感染して咽頭炎を引き起こし、皮膚や体のほかの部位に感染することもありますが、リウマチ熱は咽頭炎にのみ続発します。皮膚や体のほかの部位に感染した後にリウマチ熱が起こることはなく、このメカニズムについては分かっていません。
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