症状
どの様な症状が出るかは患者さんによって異なりますが、リンパ形質細胞性リンパ腫の場合は、リンパ腫細胞から分泌されるホルモンによるB症状(体重減少、疲労感、不眠、微熱、寝汗など)、リンパ腫細胞の浸潤(リンパ腫細胞が固形臓器に侵入していくこと)によるリンパ節腫大、肝臓腫大、脾臓腫大、リンパ腫細胞からの異常な量の免疫グロブリン産生による過粘稠度症候群、末梢神経障害が起こり得ます。1/3程度の患者さんは診断時には症状がなく、別の理由で行った検査の異常な結果に対する精査の過程で診断されます。
ワルデンストレ-ムマクログロブリン血症の場合は、これらに加えて出血症状や眼底検査での異常が認められる場合もあります。過粘稠度症候群というのは、血液のなかで免疫グロブリンという一種のタンパク質が異常に増えることで血液がドロドロになり、その結果として、頭痛、かすみ目、物が二重に見える、視力の低下、めまい、ふらつき、耳鳴り、聴力の低下、まっすぐ歩けないなどの症状を引き起こします。
よくいわれている血液ドロドロ、というのは血液のなかでコレステロールや中性脂肪が増えて心筋梗塞や脳卒中につながる状態のことですので、タンパク質が原因の過粘稠度症候群とはやや異なります。末梢神経障害は、主に四肢の先から左右対称性に、ゆっくりと進行していくもので、感覚が鈍くなる、何もないのにピリピリとした感じが続く、或いは力が弱くなる、等の症状を起こします。
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