クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
Arm
上腕骨近位端骨折
上腕骨近位端骨折とは、上腕骨の肩関節よりの近位部において生じた骨折を指します。骨折全体の中で占める割合としては多く、5%ほどであるとの報告もあります。 上腕骨骨折は交通外傷やスポーツにおけ...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません
腕
更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
閉じる

概要

上腕骨近位端骨折とは、上腕骨の肩関節よりの近位部において生じた骨折を指します。骨折全体の中で占める割合としては多く、5%ほどであるとの報告もあります。

上腕骨骨折は交通外傷やスポーツにおける外傷をきっかけに発症することもありますが、骨粗しょう症と関連した文脈の中で発症することが多いです。高齢化に伴う骨折として、大腿骨頚部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎圧迫骨折と並び、頻度としては非常に多い骨折です。

上腕骨骨折の大部分においては、保存的療法にて治療を行うことが可能です。しかし、骨折の程度が強く、骨のずれを生じているような状況においては手術的な治療介入が必要となります。手術療法の介入方法は非常に多岐に渡り、症状の程度に応じて適宜選択されることになります。保存的療法にせよ、手術療法にせよ、肩関節の機能予後を可能な限り高いレベルで回復することを目標として、治療が行われることになります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

原因

上腕骨とは、肩関節から前腕をつなぐ骨になります。上腕骨はさらに、肩関節に近い「近位部」、肘の関節に近い「遠位部」、そしてその中間に当たる「骨幹部」に分類されます。上腕骨近位端骨折とは、上腕骨の肩関節よりの部位で生じる骨折を指します。

上腕骨近位部は、さらに細かく、骨頭、大結節、小結節、解剖頸、外科頸などと部位に応じて名称がついています。上腕骨近位部には筋肉も多く付着しており、上述のように様々な部位に対して骨折が生じることがありつつ、さらに筋肉の影響もあり分断された骨が正常な位置からずれてしまう「転位」を示すこともあります。中でも多い骨折は、外科頸で生じる骨折です。

上腕骨近位端骨折では、生じる骨折によって骨がいくつかのパーツに分かれることがあり、パーツの数に応じて骨折が分類されることもあります。また、上腕骨近位端骨折は、骨粗しょう症を基礎疾患として発症することが多いです。すなわち、骨粗しょう症をベースに持つ方が転倒し、その衝撃から上腕骨近位端骨折を発症することになります。

骨粗しょう症をベースに発症することが多いことから、上腕骨近位端骨折は圧倒的に高齢者の方で発症することが多数で、特に、骨密度が低くなった女性が多い傾向にあります。上腕骨近位端骨折は、その他、脊椎圧迫骨折・大腿骨頚部骨折・橈骨遠位端骨折と共に4大骨折と呼ばれています。

ただし、上腕骨近位端骨折は必ずしも高齢者に発症するだけではありません。交通外傷やスポーツでの強い外力がきっかけとなって発症することもあります。児童虐待との関係で発症することもありますし、腫瘍や感染症などで骨が脆弱になっているために弱い外力で発症することもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

症状

上腕骨近位端骨折は外傷をきっかけとして発症することが多く、受傷後より急速に痛みを認めるようになります。また、痛みに加えて腫れを伴うこともありますし、骨折による骨の変形を外観から確認できることもあります。上腕骨近位端骨折では出血をすることから、数日経過してからあざが出来ることになります。

さらに骨折の部位によっては、近傍に存在する神経が刺激を受けることもあり、方を挙げる動作に障害を呈することもあります。また、上腕骨近位端骨折に肩関節脱臼を合併することもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

検査・診断

上腕骨近位端骨折が疑われる際には、単純レントゲン写真が行われます。上腕骨近位端骨折では、複数箇所に骨折が生じることもありますし、脱臼を併発することもあります。したがって、こうした状況を正確に評価するためにも、一方向からの撮影ではなく、複数の方向からレントゲン写真を撮影・評価することが重要です。

また、上腕骨近位端骨折ではより詳細な骨折評価を行うために、CTが行われることもあります。また、筋肉や神経を始めとした軟部組織に対しての障害程度を評価するために、MRIが併用されることもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご覧ください

治療

上腕骨近位端骨折の治療方針は、骨が転位しているかどうかによって大きく左右されます。多くの場合は、保存的療法が選択されますが、転位が強い場合には手術療法が選択されることになります。

保存的療法としては、三角巾やバストバンドを用いて腕を固定して転位の予防や安静を図ります。この状態で骨が結合するまで経過観察を行いつつ、経過に合わせてリハビリテーションを行います。

上腕骨近位端骨折による転位が強い場合や、複数箇所の骨折がある場合などには手術療法が選択されます。手術は、プレート固定術や髄内釘固定術、人工骨頭置換術などが症状にあわせて選択されます。保存的療法と同様、術後経過に合わせて運動負荷をかけてリハビリテーションを行うことは必須です。その際も自己流のリハビリを行うのではなく、理学療法士や作業療法士の指示の元、適切なリハビリを継続することが重要です。

さらに、上腕骨近位端骨折は骨粗しょう症との文脈で発症することも多いです。そのため、そもそも骨折を起こさないように、カルシウムやビタミンDの摂取、適度な運動を日頃から心がけることが重要です。適切な食事は骨の強度を高める効果を期待できますし、運動を行うことで骨の健康を保つことが可能となります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください