治療
顔面神経麻痺、聴力障害、前庭機能障害、髄液の漏出などに対してアプローチしながら治療を行います。
受傷後早期の段階で高度の顔面神経麻痺を生じている場合には、手術的な治療介入が検討されます。程度の軽いもの、もしくは遅発性に生じる顔面神経麻痺は、ステロイドを中心とした保存的療法が選択されます。聴力障害は損傷部位によって発症機序が異なります。手術的な治療が必要となる場合もあれば、保存的な治療で経過をみることもあり、病態にあわせて適切な治療方針を決定することが重要です。さらに、外リンパ瘻を伴う場合にも手術が検討されます。
髄液の漏出に対しては、数日の間に自然に止まることが期待できますが、状況によっては外科的な治療を要します。
側頭骨骨折では、骨折というひとつの側面のみで治療方針を決定することは難しく、複雑な病態を正確に把握しながら、治療法を選択することが重要です。
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