症状
多くの場合は無症状であり、健康診断や別の理由で病院を受診したときに偶然に指摘されます。重篤な血液の逆流症状を伴っていない場合は、ときに動悸や胸痛、胸の不快感などがあることもあります。また、心臓の雑音や超音波検査上の変化はみることになりますが、健康に対しての影響はありません。
しかし、一部の僧帽弁逸脱症においては僧帽弁逆流の程度が強くなり、僧帽弁閉鎖不全症の症状が出るようになります。進行した僧帽弁閉鎖不全症では、外出したときに階段や坂道の昇り降りで息切れを感じるようになります。次第に、平地を歩くだけでも息切れを感じるようになり、やがて安静にしていても息切れをするようになります。さらに、夜寝た後に急に息切れが起こったり(夜間発作性呼吸困難)、横になっただけで息苦しくなり体を起こした姿勢でないと呼吸できない状態(起座呼吸)になったりします。僧帽弁逸脱症では、こうした僧帽弁閉鎖不全症に関連したリスク以外にも、不整脈を呈することがあります。
医師の方へ
「僧帽弁逸脱症」を登録すると、新着の情報をお知らせします