検査・診断
全身性アミロイドーシスは全身にさまざまな症状を引き起こすため、まずはそれぞれの臓器の機能の状態を調べる検査が行われます。具体的には、血液検査、尿検査、心電図、心エコー、神経伝導検査、MRIやシンチグラフィなどの画像検査、内視鏡検査などが必要に応じて行われます。症状やこれらの検査結果などから全身性アミロイドーシスが疑われる場合は、症状を生じている臓器の病変部の組織を採取(生検)して顕微鏡で詳しく調べ、アミロイドが体にたまっているか確認する病理検査が必要です。しかし、病変組織の採取は体に大きな負担をかけることも少なくありません。そのため、アミロイドが脂肪組織や全身の微小な血管、消化管にも沈着しやすいという性質を利用して、皮下脂肪、皮膚、消化管、口唇など負担が比較的少なく簡便に実施できる生検による病理検査も広く行われます。
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