治療
円形脱毛症は、発症してからの期間と脱毛斑の大きさや数によって治療法が異なります。
発症して間もなく脱毛斑が小さい場合は、毛包の炎症を抑えるステロイドなどの塗り薬やグリチルリチン酸、セファランチンなどの飲み薬が使用されます。
一方、これらの治療を続けてもよくならない場合は、脱毛斑に直接ステロイドを注射する治療が行われることも少なくありません。しかし、ステロイドの注射は皮膚がへこむなどの副作用に注意することが必要です。半年以上経過しても症状が改善しない場合や脱毛斑が広範囲にわたる場合には、頭皮にかぶれを引き起こす薬剤を塗って炎症を引き起こし、リンパ球の毛包への攻撃を弱める“局所免疫療法”が行われます。通常は1~2週間に一度の治療を繰り返し行う必要がありますが、保険適用が認められていない治療であるため、治療にかかる費用が高額になることがデメリットのひとつです(2020年4月時点)。
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