症状
化膿性汗腺炎の症状は、通常、赤みや痛みを伴うしこりの形成から始まります。これらの症状は、お尻や腋の下、鼠径部、胸の下(乳房の下)などの部位に現れやすいのが特徴です。
病気が進行すると、しこりが多発したり拡大したりして、より広範囲に広がっていきます。さらに悪化すると、毛包内に膿がたまって膿瘍を形成したり、皮膚の下に膿を排出する空洞(瘻孔)ができたりすることがあります。症状がひどくなると、患部が痛くて動きづらくなったり、膿が衣服で汚れるのが気になったりすることで日常生活に支障が出てくることがあります。
この病気の特徴として、症状が持続的に現れることが一般的です。多くの場合、症状が治ったり再発したりを繰り返します。この過程で、皮膚が炎症を繰り返すことにより徐々に硬くなり、最終的には傷あと(瘢痕)や瘻孔が残るようになります。
化膿性汗腺炎がごくまれに、有棘細胞がんなどの皮膚がんに発展する可能性があります。症状が進行すると治療が難しくなるため、気になる症状が続く場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することが重要です。
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