症状
反回神経は左右に1本ずつあります。多くの場合、麻痺が生じるのは片側のみですが、両側に麻痺が起きることもあり、麻痺の発生が片側か両側かで症状は異なります。
片側の反回神経のみに麻痺が生じた場合は、声帯の筋肉が萎縮する(痩せる)ことで、声を出したり飲み込んだりしたときに声帯がうまく閉じなくなり、息漏れしたような声となるほか、声が長く続かない、水を飲むとむせるなどの症状が現れます。症状の程度は麻痺した神経の位置や麻痺の程度によって異なりますが、呼吸に影響が出ることはまれです。
一方、両側の反回神経に麻痺が生じた場合は、声のかすれや飲み込みにくさだけでなく、呼吸しにくくなったり、ヒューヒューといった呼吸音(喘鳴)が生じたりすることが多くみられます。
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