検査・診断
なぜ口腔乾燥症(ドライマウス)を発症したのか把握する必要があります。そのため問診では、全身疾患と常用中の薬剤の有無、口腔粘膜の状態、う蝕や歯周病の有無や進行状況、義歯の状態などの確認が重視されています。また舌の色や舌表面の状態、舌苔(舌表面に付着している汚れ)の状態から身状態を把握する舌診も重要な判断要素とされています。これらの診察結果を包括的に把握したうえで唾液分泌量を測定し、唾液腺の唾液分泌機能を評価します。
唾液分泌能検査は唾液分泌量検査が一般的で、安静時唾液分泌量測定(吐唾法/ワッテ法)あるいは刺激時唾液分泌量測定(ガムテスト/サクソンテスト)を実施します。また唾液腺の造影、唾液腺のシンチグラフィー、口唇腺生検を実施することもあります。
検査しても明確な原因がわからずシェーグレン症候群(自己免疫疾患の一種)が疑われる場合には、口目、血液検査を実施して鑑別診断が行われます。
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