原因
口腔乾燥症(ドライマウス)の原因は、全身性の病気、神経性の要因、服薬による薬剤性の要因、また加齢などの生理学的要因があります。口腔乾燥症の多くは、加齢変化により唾液腺細胞には問題ないものの唾液分泌量が低下したため生じると考えられています。
全身性の病気では糖尿病、腎障害、貧血、脱水、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、後天性免疫不全症候群(AIDS)などが挙げられます。神経性の原因としては、ストレス、抑うつなどの精神状態との関連が考えられます。薬物性では抗コリン作用薬(抗不安薬、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬など)、降圧薬、抗パーキンソン病薬などの薬剤による副作用があります。これら以外にも、放射線治療、唾液腺炎、唾液腺腫瘍などが唾液腺の機能障害を起こして症状を起こすこともあります。
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