原因
外反母趾の原因には、生まれながらの解剖学的な特徴である遺伝的な要因と、生活習慣が大きく関わる非遺伝的な要因があります。
遺伝的要因
遺伝的要因による外反母趾は若年者にも多くみられます。扁平足や開張足、関節が柔らかい人や母趾の長い人が、外反母趾になりやすいといわれています。
特に扁平足や開張足では足のアーチ構造が崩れ、立位になると足の前の部分が全体的に扇状に広げられます。この場合、靴を履いたときに、広がった足先が靴先に圧迫されて外反母趾を誘発すると考えられています。
また、母趾が第二趾より長いと、靴の締め付けによって母趾が外側に屈曲した足型となり、外反母趾の誘因となります。
非遺伝的要因
ハイヒールや足先の細い靴を履くことで足先に過剰な力が加わって、外反母趾を引き起こすとされています。さらに加齢による筋力の低下などによって足のアーチ構造が崩れることも原因になります。
また、関節リウマチの代表的な症状の1つである関節の変形は母趾にも起こりやすく、重度で治療が難しい外反母趾の原因となります。
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