症状
外反母趾では、足の母趾の関節が外側に屈曲し、関節自体は内側に突出するため、靴との摩擦が起こりやすくなり、突出部分に炎症や潰瘍を形成することがあります。
ひどくなると、突出部の皮下に浸出液がたまることもあり、腫れや発赤を生じます。これにより、歩行時に痛みを感じ、歩行障害の原因となります。また、突出部分を通っている神経が障害されて、しびれや神経痛が引き起こされることも多々あります。
このようなさまざまな症状が生じると、自然と不必要な歩行や動作を避けるようになります。これにより筋力の低下が生じて扁平足や開張足を悪化させ、さらに外反母趾を悪化させるという負のスパイラルが生じます。
さらに症状が悪化すると、歩行時に母趾での蹴り返しが行えなくなるため、代償的に第二趾に過剰な負担がかかり、足の裏の第二趾の付け根付近にタコができることがあります。また、母趾の外側への屈曲が進むと、母趾が第二趾や第三趾の下に潜り込んで、母趾の付け根の関節が亜脱臼することがあります。このような状態になると、非常に強い痛みが生じるだけでなく、体重バランスの悪化による歩行障害が引き起こされます。
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