症状
大脳皮質基底核変性症を発症すると、以下のような運動機能の異常が現れるようになります。
- 筋肉が硬くなり、動作が遅く鈍くなる
- 正常な歩行ができなくなる
- 姿勢が保てず転倒しやすくなる
- 思うように手足が動かない
- 動作がぎこちない
典型例では、大脳の病変が非対称に出現し、症状も体の片側に集中して現れます。
また、認知機能の低下も生じやすく、言葉が出にくい、片方の空間を見落とす(半側空間無視*)、食事や着替えなどの日常の動作が思うようにできなくなる、性格や行動の異常、気分が落ち込むなどさまざまな症状が引き起こされます。さらに進行すると、物が飲み込みづらくなり、誤嚥性肺炎のリスクが高くなるため注意が必要です。
症状は緩やかに進行し、多くの場合発症から寝たきりの状態になるまでの期間は5~10年程度です。
*半側空間無視:片側の空間が視界に入っても、それを認識できない(見落とす)症状のこと。脳の一部が障害されることで生じる症状の1つ。
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