原因
大腿骨骨折は、股関節付近で発症することが多いです。股関節は、大腿骨の頭が骨盤にはまり込む形で形成されており、大腿骨頭は関節包と呼ばれる構造物で覆われています。大腿骨骨折は、この内側と外側どちらに骨折が生じるかに応じて、大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折に分類されます。
- 大腿骨頚部骨折(内側型、内側骨折):ちょっと足をひねる程度でも発症することがあります。
- 大腿骨転子部骨折(外側型、外側骨折):明らかな転倒で発症します。
関節包内外では血流の豊富さが異なっており、受傷時の全身状態や治癒経過に大きな差が生まれます。内側は血流に乏しく骨折が治癒しにくいですが、外側は血流が豊富であり骨癒合が得られやすいとされています。
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