原因
妊娠悪阻は妊婦の半数以上が経験するとされる“つわり”が重症化したものです。
どのようなメカニズムで“つわり”が引き起こされるのかは明確には解明されていませんが、妊娠に伴って女性ホルモンの一種であるエストロゲンや、着床することで分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と呼ばれるホルモンの分泌量が急激に上昇することが原因のひとつと考えられています。
また、“つわり”が重症化して妊娠悪阻を引き起こす原因もはっきりと分かっていませんが、初めての妊娠や多胎妊娠、母体の肥満、摂食障害の既往などが発症のリスク要因と考えられています。また、妊娠・分娩への不安や心理的葛藤などの精神的因子の関与に加えて、母親や姉妹などの近い親族が妊娠悪阻になったことがある場合、自身も発症する可能性が高いと報告されていることから、遺伝要因も示唆されているのが現状です。
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