つわり

つわり

別名:悪阻

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概要

つわり(悪阻(おそ))とは、妊娠が原因で吐き気を催したり、実際に吐いたりという消化器症状を示します。空腹だと吐き気を催す一方、なにか食べていると気分がいい、いわゆる「食べつわり」になる方もいます。

原因

つわりの原因は明確にされていませんが、妊娠初期に増加するホルモンであるhCGが関係しているのではないかといわれています。hCGは妊娠とともに急増し、妊娠10〜12週でピークを迎えます。その後は減少し、妊娠期間中は低い値でキープされます。これは、つわりの時期とちょうど重なっているのです。

また、母体の精神状態も関与するといわれており、不安や心配などから症状の悪化がみられる場合もあります。

症状

つわりの症状は多彩であり、個人差があります。その一部として下記のような症状が現れます。

  • 悪心(吐き気を催す)
  • 嘔吐
  • 膵液量の増加
  • 全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)(だるさ)
  • 頭痛
  • 眠気
  • 食欲不振
  • 嗜好の変化 などです。

妊娠5〜6週頃から症状が現れ、多くの場合は妊娠12〜16週頃に自然に症状が落ち着きます。頻度は低いですが、妊娠期間中を通して症状が続く方もいらっしゃいます。

なお、つわり症状が増悪して、全身が悪化した状態を妊娠悪阻(にんしんおそ)といいます。妊娠悪阻になった場合、入院治療が必要になることもあります。

検査・診断

つわりに対する検査は通常の妊婦健診と変わりません。しかし、重症化して食事摂取が不可能となり脱水を起こしている方の場合は、入院治療が必要となるため、体重の変化に注意し、尿検査などをおこなって経過観察をします。

食べ物・水分摂取が難しく、非妊娠時の5%以上の体重減少がみられた場合、また、尿検査において尿中ケトン体が陽性になった場合は妊娠悪阻と診断されます。

治療

つわりに対しては、心身の安静と休養を取ること、少量頻回の食事摂取、水分補給などが大切です。

症状を軽減させるための工夫としては、できるだけ空腹を避けることが重要となります。たとえば、朝起きた際につまめるものを枕元に用意する、外出の際に簡単に食べられる軽食を用意するなどです。

また、妊娠中の食事に関しては原則バランスよく食べることが適切ですが、この時期に関しては食べられるものを、食べられる時間に摂取することが推奨されています。

なお、嘔吐を繰り返すと脱水症となる可能性があるため、食事がとれなければ、水分だけでも小まめに摂るように心がけましょう。嘔吐が続き体力が奪われると、不安にも陥りやすくなります。不安やストレスも症状を悪化させる要因になり得るため、周囲の方や専門機関へ相談するなどし、不安や心配ごとを軽減させることも大切です。

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