しきゅうだつ

子宮脱

監修:

原因

子宮脱は、妊娠や出産、加齢などによって臓器を支える骨盤底筋が弱まり、臓器を支えきれなくなることで生じます。

妊娠中は子宮が重くなることにより、骨盤底筋の負担が増えます。また、出産時には、胎児が骨盤内を通過する際に骨盤底筋を損傷しやすいうえに、いきむ際の腹腔内圧(ふくくうないあつ)(腹圧)*によって骨盤底筋の負担が非常に大きくなるため、骨盤底筋が障害されやすいことが分かっています。そのため、特に出産経験のある方は、加齢によってさらに骨盤底筋が弱まり、閉経頃に子宮脱が生じやすくなるといわれています。

また、腹圧のかかりやすい習慣も子宮脱の原因となります。たとえば、慢性的な咳や便秘の症状がある方、介護を行っている方、重い荷物を持つことの多い方、肥満の方などは腹圧がかかりやすいため注意が必要です。

*腹腔:胃や腸などの臓器が収まっている空間を指す。腹筋や横隔膜などが収縮することで腹腔内部にかかる腹腔内圧(腹圧)という圧力が高くなる。

最終更新日:
2025年09月02日
Icon close
2025/09/02
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

「子宮脱」を登録すると、新着の情報をお知らせします

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

実績のある医師をチェック

子宮脱

Icon unfold more