症状
尿膜管遺残症を有していても、タイプによっては症状なく経過することもあり、全く別の理由でお腹の超音波検査を受けた際などに偶然尿膜管遺残症が指摘されることもあります。尿膜管遺残症に関連した症状は、平均して2〜4歳頃に生じるとの報告もありますが、成人期になってから初めて病気を指摘されることがあります。
尿膜管のう胞や尿膜管洞では、感染症をきっかけとして腹痛を来したり、膿がへそから排泄されたりすることがあります。尿膜管遺残症の腹痛は当初は原因が判らず、何度も腹痛を繰り返すことがあります。虫垂炎と診断されることもありますし、原因不明の腹痛として診断がつかないこともあります。
膀胱とへそが物理的に連続性を持つ尿膜管瘻の場合、膀胱内に溜まる尿がへそから排泄されることになります。
膀胱から親指状の突起物として遺残する尿膜管憩室では、物理的な異常構造物が膀胱に存在することになります。この部位に尿が蓄積しやすく、細菌が増殖しやすい環境になるため、尿路感染症としての症状を呈することになります。
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