原因
心房粗動は、心房の中に電気の異常な回路が生じることによって拍動が速くなる不整脈のことです。
心房粗動の中でもっとも多いのは、右心房(心臓を分ける4つの部屋の中の1つ)にある三尖弁(右心房とその下に位置する右心室の間にある弁)の周囲を回るように走る回路ができるもので、このようなパターンの心房粗動を“通常型心房粗動”と呼びます。一方、三尖弁の周囲以外の部位に回路を形成するタイプの心房粗動は“非通常型心房粗動”と呼びます。
非通常型心房粗動は、心臓弁膜症の手術後やカテーテルアブレーション後に起こるケースが多いのに対し、通常型心房粗動は心臓の病気がない場合に発症することが多いとされます。高血圧、甲状腺機能亢進症、アルコールの多飲、加齢なども発症の要因として知られています。
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