しんぞうしゅよう

心臓腫瘍

最終更新日:
2024年01月26日
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2024/01/26
更新しました
2017/04/25
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治療

心臓腫瘍では一般的に手術治療が検討されます。良性腫瘍の場合、より体へ負担がかかりにくい手術方法(低侵襲(ていしんしゅう)手術)が検討され、右の肋骨(ろっこつ)の間などから器具を入れて手術を行います。

ただし、粘液腫は術後5〜10%ほど、乳頭状弾性線維腫では約2%の再発が報告されています。心臓内で複数箇所に腫瘍を認める多発性の腫瘍では、より強い増殖性を持つ可能性から手術後も再発に注意する必要性が指摘されています。

悪性腫瘍の場合は手術をしても根治が期待できない可能性もあり、全例が手術の対象となるわけではありません。ただし手術による根治が難しい場合でも、突然死のリスクなどを回避するために手術治療を行うことがあります。この場合、基本的には手術治療だけでなく薬物療法や放射線治療を組み合わせることによって、病気とうまく付き合っていく手段を模索します。治療効果を最大限に得るためには、経験豊富な心臓外科医と肉腫など希少がんを専門とする医師が病院の枠を越え、連携協力して治療を行うことが重要となります。

手術のリスク

心臓手術を行う際は術中に心臓を一時的に停止させ、代わりに“人工心肺装置”を使用することが一般的です。人工心肺装置を使用すると、脳梗塞、肺に関する障害、多臓器機能低下、血液凝固の異常、免疫能力の低下などの合併症が起こることもあるため、手術を行う際は事前に詳しく説明を受けるようにしましょう。

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