しんぞうしゅよう

心臓腫瘍

心臓

目次

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概要

心臓腫瘍とは、その名の通り心臓のなかに腫瘍ができる疾患です。他臓器の腫瘍と比較して、心臓腫瘍は頻度が低いまれな病気です。良性腫瘍が約70%、悪性腫瘍が約30%の割合です。心臓腫瘍のうちもっとも頻度が高いものは良性腫瘍の「粘液腫」で、全体の30%を占めます。良性腫瘍にはそのほかに線維腫、脂肪腫などがあり、一方、悪性腫瘍には悪性中皮腫、悪性リンパ腫、肉腫などがあります。原発性(心臓からできる腫瘍)のほかに、他臓器の悪性腫瘍が転移して起こる場合もあります。

症状

腫瘍が心臓内を占拠して起こる血流障害に伴う症状

息苦しさや呼吸困難が起こる場合があります。心臓腫瘍のうち頻度の高い、左房にできる粘液腫では、左心房と左心室の間の僧帽弁の機能の障害によって症状が起こります。

塞栓症

腫瘍の一部が壊れて血流に乗って血管に詰まり、他臓器の血流障害をきたすことがあります。具体的には脳梗塞、下肢の動脈塞栓などを引き起こします。

検査・診断

心臓超音波検査

心臓超音波検査により、腫瘍の位置や大きさなどを診断できます。また、心臓内の血流障害が起きていないかも調べられます。

CT検査、MRI検査

心臓超音波検査を併せて行われ、腫瘍の位置や大きさなどの情報を知ることができます。

上記の検査では、腫瘍が悪性か良性かの判断は困難な場合も多く、手術をして切除した後に診断されることもあります。

治療

腫瘍に対して有効な薬剤は現在ないため、手術による切除が原則となります。手術は人工心肺装置を用いて心臓を停止させた状態で腫瘍を切除します。大きな手術のため、合併症の危険性があります。