きゅうせいこうまくかけっしゅ

急性硬膜下血腫

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

重症頭部外傷治療・管理のガイドラインによると、血腫に伴う神経症状や血腫そのものサイズ、脳組織に対しての圧迫所見等を参考にして、手術適応を決定することを推奨しています。手術が適応になる急性硬膜下血腫においては、原則で緊急に開頭し、血腫除去術及び止血術を行います。ただし、血腫のサイズがそれほど大きくない場合や、手術までの時間的猶予が少ないと判断される場合などには、開頭はせず、カテーテルを挿入して血腫を取り除くこともあります。

また、受診時に意識清明かあるいは、意識障害が軽度でかつCTにて血腫による影響が少ないと判断される場合には、注意深い観察のもと、保存的な経過対応となることもあります。

手術後には、脳浮腫や頭蓋内圧上昇に対する治療介入も必要です。脳の損傷が大きいと判断された場合は、術後低体温療法や脳圧降下剤の投与などが考慮されます。

また、けいれんや感染症、再出血のリスクなどもあるため、こうした事象が発生しないか注意深く観察します。なお、急性硬膜下血腫を発症した患者の多くは、呼吸・循環動態が不安定な状態で受診するため、初期対応として、呼吸や循環をサポートするような初期治療が必要です。

また、強い外傷がきっかけに発症していることから、たとえば、気胸や腹部臓器の損傷(肝障害など)、骨盤骨折など頭部以外の部位にも外傷に伴う症状が併発することもあります。急性硬膜下血腫に伴うもの以外にも、合併症そのものに対しての診断・治療介入を視野に入れた初期対応を行うことが、生命予後の決定において、とても重要です。

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