きゅうせいこうまくかけっしゅ

急性硬膜下血腫

最終更新日:
2024年06月12日
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2024/06/12
更新しました
2017/04/25
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治療

急性硬膜下血腫は重症度に応じて治療方針が異なります。

出血量が少なく症状が軽い場合

比較的軽症であると判断された場合、すぐに手術治療は行わず入院して様子を見ます。入院期間中は出血を抑える薬(止血薬)や血圧のコントロールなどによって脳の出血を抑え、頭部CT検査やMRI検査などの画像検査を行いながら、経過を確認します。場合によっては、受傷から10~14日ほど経った後血腫の量が多くなったり、脳が腫れたりして突然症状が強くなるようなケースもあります。

受傷直後は症状が軽くても、時間の経過とともに出血量が増え、症状が悪化した場合には手術治療が行われます。また、出血が増えなかった場合でも、受傷から数週間~1か月程度経った後に慢性硬膜下血腫へ移行するケースもあるため注意が必要です。

出血量が多い場合

出血量が多い場合は、速やかに手術治療が行われます。一般的に手術は全身麻酔下で、開頭血腫除去術が行われます。頭蓋骨(ずがいこつ)を切り開いて、内部にたまっている血腫を取り除き、出血の元となる部分を同定して止血を行います。

脳の損傷が強く脳全体が腫れている場合などには、外した頭蓋骨を戻さずに皮膚を縫合することで、頭蓋内の圧力を減らす治療を行うこともあります(外減圧術)。全身の状態が悪く全身麻酔を行うのが難しい例や、さらに緊急性が高い例では、局所麻酔下で頭蓋骨を小さく切り開き、血腫を除去することもあります。

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