検査・診断
性別不合の診断には、“性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン”と呼ばれるガイドラインが用いられています。性別不合のケアにはさまざまな診療科が関わりますが、受診者や家族などからの聞き取りをもとに、精神科医が担当することが一般的です。
精神科医の診察では、日常生活の様子やこれまでの養育歴、性行動歴などから受診者の身体的な性と自身が認識する性の不一致について判定します。現在の自らの性に対してどれくらいの不快感や嫌悪感があるか、反対の性に対してその性になりたいという思いや、その性を意識した行動がどれくらいあるかなどが評価されます。
また、身体的な性別に関連する異常がないかどうかを評価するため、泌尿器科医や産婦人科医による染色体検査、ホルモン検査、内性器および外性器の検査を行うこともあります。
ときに、統合失調症などの精神障害や文化的社会的な理由、職業的な利得のために性別の不一致を訴えることがあるため、これらに該当しないかどうかの除外診断も行われます。
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