治療
性別不合の治療は、精神的なサポートを行う精神科領域の治療と、ホルモン療法や乳房切除術、性別適合手術といった身体的な治療に分けられます。
精神科領域の治療
カウンセリングを中心とした精神的なサポートや、自身の性自認について周囲にカムアウトを行うかどうかのサポート、いずれの性別でどのような生活を送ればよいのかについての検討と実践などを受けることができます。
また、これまでの経験からうつ病などの合併症を発症している場合には、性別不合の治療を始める前に合併症の治療を行うこともあります。
これらの治療を継続したのちに、本人が望む場合は身体的治療に移行します。
身体的治療
ホルモン療法では、自身が望む性のホルモン製剤を投与することで、それぞれの性ホルモンに応じた全身的な効果を得られる場合があります。
二次性徴の途中にある場合は、二次性徴抑制療法と呼ばれる治療を行った後に性ホルモンによる治療に移行するかどうかを検討します。
また、外科的な治療として乳房切除術や性別適合手術があります。性別適合手術とは主に内性器や外性器の手術のことであり、自分が持つ内外性器の除去と反対の性の外性器の形成を行うことができます。乳房切除術や性別適合手術を受けるにあたっては、本人や家族、パートナーへ手術の効果やリスクについて十分に説明し理解を得ていることや、治療に関わる医療チームがこの治療が適切であると判断することなどが必要になります。
医師の方へ
「性別不合」を登録すると、新着の情報をお知らせします