検査・診断
性器クラミジア感染症が疑われる場合には次のような検査が行われます。
遺伝子検査
尿道分泌液や腟分泌液の一部を採取し、その内部にクラミジアの遺伝子が含まれているかどうかを調べる検査です。確定診断のために必要な検査であり、近年では優れた感度の検査が可能となっています。
血液検査
尿道分泌液や腟分泌液の採取が困難な場合や健康診断などで簡易的に検査を行う場合は、血液中にクラミジアに対する抗体(クラミジアを攻撃するタンパク質。クラミジアに感染すると体内で産生されるようになる)が存在するか調べる検査が行われます。
ただし抗体検査は、過去に性器クラミジア感染症を治療して完治した場合でも“陽性”と判定されるため、検査時点での感染の有無を調べるのには適さない検査です。
画像検査
性器クラミジア感染症は、進行すると卵管炎や肝周囲炎などを引き起こし、男性の場合には精巣上体炎の原因になることもあります。そのため、下腹部痛などの症状が強い際には、骨盤内やお腹の中に何らかの異常がないか調べるために超音波検査、CT検査などの画像検査を行うことも少なくありません。
また女性の場合、慢性的な腹痛に悩まされるなど肝周囲炎を起こしていることが疑われる場合は、腹腔鏡検査を行ってお腹の中を詳しく観察する検査を行うことがあります。
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