症状
性ホルモンは二次性徴(思春期の体の変化)に大きく関わっていて、二次性徴が発来すると男児では精巣・陰茎・陰毛の発育、声変わり、女児では乳房・陰毛の発育、月経がみられ、身長も大きく伸びていきます。また、性ホルモンは骨形成や骨成熟にも重要な役割を果たしています。
しかし、性腺機能低下症では性ホルモンが低下するために、二次性徴が起こらない、あるいは進行が停止します。そのため、内外性器の発育が不良となって幼児様にとどまるほか、身長が伸びなかったり、女児では性腺機能低下が生じる時期により月経発来がない場合や一度は起こった月経が途中から来なくなったりします。
成人においては、性欲低下や勃起障害、精巣容積の減少、性器萎縮、乳房萎縮、ひげ・陰毛・腋毛の脱落、無月経などが生じます。男性では女性化乳房がみられる場合や、男女ともに性腺機能の低下によって不妊になることもあります。
また、性ホルモンは性器に関わる作用だけでなく多面的な作用を持っているため、性ホルモンの低下に伴って、発汗・ほてり、筋肉量・筋力の低下、体脂肪増加、軽度貧血、骨粗鬆症などの身体症状、活力・意欲の低下、集中力の低下、抑うつ、イライラ、睡眠障害などの精神症状がみられることもあります。
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