治療
手根管症候群の治療は、保存的な治療と手術に分けることができます。
手根管症候群では、手首に対する運動負荷が原因であることが多いため、治療方法は装具による手首の固定が基本です。自転車のハンドルを握るような手首を返す(手の甲の側に反る)姿勢を長時間続けると神経が圧迫されるため、手根管症候群を悪化させるような動作を避けることも大切です。
軽症のうちはこのような姿勢を避けるだけでも炎症が治まる可能性があります。しかし、1〜2か月のうちに改善がみられない場合は次のステップに進む必要があります。
次のステップは注射による薬物治療です。これは手根管の中にステロイド薬を直接注射する治療です。多くの人は1~数回のステロイド注射と手首の安静で症状が治まります。
再発を繰り返す場合、あるいは症状が続き進行している場合には手術も検討します。手根管症候群の手術は、内視鏡を用いた鏡視下手根管開放術や小さく切開して行う直視下手根管開放術があります。
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