びんかんはだ

敏感肌

※この用語は、医学的には病名ではない場合、もしくは病名として認められつつある段階である場合があります。また、医療や身体にまつわる一般的な用語を掲載している場合があります。

最終更新日:
2020年03月10日
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2020/03/10
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原因

敏感肌の根本的な原因は皮膚の表層にある角質層の構造が乱れることです。

私たちの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造を成しており、表面の表皮はさらに深層部から順に基底層、有棘(ゆうきょく)層、顆粒層、角質層という四つの層で形成されています。そのうち、皮膚のもっとも表層にある角質層は、表皮細胞が変化したケラチンたんぱくからなる細胞が積み重なった構造をしています。この角質層は、紫外線や摩擦、乾燥などの刺激から皮膚を守り、皮膚の中に蓄えられた水分を保持するいわば“バリア機能”を担っています。

この角質層の構造が乱れ刺激が真皮にまで伝わりやすくなると、神経が刺激されることで些細な刺激に痒みやピリピリとした痛みなどを引き起こすようになるのです。

角質層の構造が乱れる原因には次のようなものが挙げられます。

ターンオーバーの乱れ

角質層の細胞はおよそ45日周期で基底層から浮かび上がってきた新しい細胞と入れ替わって剥がれ落ちていきます。このような周期を“ターンオーバー”と呼びますが、このターンオーバーが乱れて角質層に古い細胞が居座り続けると、次第に積み重なった細胞の構造が乱れていきます。

ターンオーバーの乱れは加齢の関与が大きいと考えられていますが、そのほかにストレスや疲れ、睡眠不足、食生活の乱れなど日常の生活習慣も要因となります。

肌の乾燥

角質層は皮膚内部の水分を守り、乾燥を防ぐはたらきを担います。その一方で、角質層自体の水分量が減少してくると角質層そのものの構造が乱れやすくなります。特に、冬場など空気が乾燥しやすい季節、夏のエアコンが効いた室内などは注意が必要です。

肌質に合わないスキンケア

肌質に合わない化粧品などを用いたスキンケアを続けると、角質層に過度な負担を与えて角質層の構造が乱れることがあります。また、化粧品だけでなく、シャンプーやトリートメントなどが原因となることも少なくありません。使用を開始して皮膚に刺激を感じるようなものはすぐに使用を中止することが大切です。

皮膚の病気

アトピー性皮膚炎接触皮膚炎など皮膚の病気が原因で角質層の構造が乱れるケースもあります。セルフケアを徹底しても敏感肌が改善しない場合は、皮膚の病気の可能性も考えましょう。

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