症状
新生児壊死性腸炎は、病気の進行に応じて症状が変化します。低出生体重児や早産児は、NICUにて集中治療を受けており、チューブを胃の中に留置して栄養を投与していることも多いため、胃の中に残存する栄養の量をチェックすることが可能です。新生児壊死性腸炎の発症初期には、消化管の動きが悪くなるため胃の中に栄養が多く残存していることが確認されるようになります。お腹の中のガスも動かなくなるため、お腹も張るようになります。また、体温が一定しない、無呼吸発作が増える、脈の変動が普段よりも大きくなる、などの変化がある場合もあります。
さらに病気が進行すると、お腹の張りはよりいっそう強くなり、胃の内容物に胆汁も混じるようになります。新生児壊死性腸炎では消化管からの出血も生じるため、便に肉眼でわかるほどの血液が混じることもあります。症状が進行し重症になると、血圧が下がりショック状態となったり、腸の壊死が進行し消化管が破れ(穿孔)て腹膜炎を生じたりする場合もあります。この状態まで進行すると、場合によっては命に関わることもあります。
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