検査・診断
発熱や全身の皮疹など日本紅斑熱を疑う症状が生じた際には、まず皮疹の状態や刺し口の有無など、全身の状態を確認します。多くの患者はマダニ類に噛まれたという自覚がないため、全身を注意深く観察します。また、最近の野山への立ち入りなどの行動歴も重要な情報となります。
確定診断のためには血液検査を行いCRP値*の上昇、肝酵素(AST・ALT)の上昇、血小板の減少、およびリケッチア・ジャポニカへの感染の有無を確認します。必要に応じて刺し口のかさぶたや皮膚を採取し、リケッチア・ジャポニカの存在を調べる検査を実施します。
*CRP値:体内に炎症や組織障害が起こると血液中に増加するタンパク質。炎症を示す検査値として利用されている。
「日本紅斑熱」を登録すると、新着の情報をお知らせします