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早発月経

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

早発月経とは、初めての月経が10歳未満で訪れるものを指します。早発月経は思春期早発症の一部もしくは亜型(派生した型)と考えられています。早発月経のみ認められるケースは少ないことから、まずは思春期早発症として対応することが一般的です。早発月経の原因となる思春期早発症にはホルモン分泌異常が隠れていることもあるため、検査が必要となります。

 

原因

早発月経は何らかの原因による性ホルモンの早期分泌が認められる疾患で、卵巣機能が早期に促進されたことによる真性早発月経と、卵巣あるいは副腎に性ホルモン産生腫瘍ができて発症する偽(仮性)早発月経とに区別されます。約70%は真性早発月経の中でも、脳などに器質病変が認められない特発性早発月経です。真性早発月経を起こす脳の病気には、脳腫瘍や脳炎、髄膜炎、頭部外傷などがあります。また放射線治療後に発生する場合もあります。偽(仮性)早発月経を起こす病気には、卵巣腫瘍副腎腫瘍、甲状腺機能異常などがあります。

症状

早発月経では初経が10歳未満で訪れます。早発月経は思春期早発症の一症状でもあるため、思春期にみられる乳房発育、陰毛発生、初経発来などの二次性徴も、通常より早く起こります。

また最終的には同年代よりも低身長となる傾向があります。

検査・診断

早発月経が疑われる場合、まずは身体診察で、乳房の大きさ、陰毛の程度、月経の時期など性早熟の徴候を確認します。次に、身長と体重の発育曲線(実際の身長と体重の変化を、標準的な変化を表す曲線と比較することができるもの)を使って成長率の評価を行い、骨成熟の評価や血液検査によるホルモン検査を実施します。このとき、必要に応じて頭部精密検査のために頭部CTやMRIなどの画像検査も行います。

治療

真性早発月経の場合には、GnRH依存性の病態であるため、ホルモン療法(GnRHアゴニスト)がおこなわれます。これには点鼻薬や皮下注射などでホルモン量を調整することで性ホルモンの低下、二次性徴を停止させる方法です。骨成熟を遅らせるため低身長を回避できる可能性があります。この治療方法は通常、骨年齢が12~13歳前後に達したら、それ以降は身長の伸びがみられなくなってくるため終了となります。早発月経の原因がホルモン分泌異常や腫瘍などの場合、これらの治療も並走して実施されます。

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