症状
典型的な症状として、発症初期には歩行後に太ももやふくらはぎ、お尻などの下半身が痛む間歇性破行という症状が出現します。
初期症状である間歇性破行は数年間持続することが多いとされています。この期間に適切な治療を受ければ症状をコントロールすることが可能です。しかし、病状が進行すると安静時にも下半身に痛みを自覚するようになり、歩ける距離が短くなります。
また、脚が心臓よりも低い位置にあるときは、脚の皮膚が暗赤色に変化することがあります。そのほか、脚を上げると皮膚の色が白っぽくなり、痛みが悪化することもあります(Raynaud現象)。さらに、血流の悪化に伴って足にできた傷が治りにくくなり、壊死することもあります。
その一方で、軽症で安静にしていることが多い場合などは無症状で経過するケースもあります。また、一部の症例では痺れや関節の痛みなど非定型的な症状がみられるケースもあります。
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