原因
洞不全症候群は、心筋(心臓の筋肉)が規則的に動くように命令を出している“洞結節”の細胞に異常が生じ、心筋収縮を引き起こすための電気の刺激が上手く作られなくなることによって引き起こされます。
その原因は明確に分からないことも多いですが、高齢の方に発症者が多く、特に狭心症や心筋梗塞、心筋炎などの心臓の病気や糖尿病、甲状腺機能低下症などの持病があると発症しやすいことが分かっています。洞結節に何らかのダメージが加わることで発症すると考えられていますが、年齢や病気などの原因以外にも、高血圧や不整脈に使用される薬などが影響する可能性があることも指摘されています。また、若年健常者や心肺機能のトレーニングが進んでいるアスリートが洞不全症候群を呈することがありますが、このような場合は自律神経の影響であることが多いので病的意義は乏しいと考えられます。
医師の方へ
「洞不全症候群」を登録すると、新着の情報をお知らせします