こんごうがたみゃっかんきけい

混合型脈管奇形

監修:

種類

混合型脈管奇形は、複数の脈管成分が混じった状態であるため、組み合わせによりさまざまな種類があります。代表的な病気として、以下のようなものがあります。

クリッペル・トレノネー症候群

もっとも有名な混合型脈管奇形です。毛細血管奇形、静脈奇形リンパ管奇形がみられ足や腕に過度の成長がみられます。足が片側だけが肥大することにより、足の長さに違いがでて、歩行や姿勢に支障が現れることも少なくありません。また、自覚症状として痛みを感じたり、炎症や感染を引き起こしたりする場合もあります。病変が大きい場合には、血栓ができやすくなります。

パークス ウェバー症候群

毛細血管と動静脈に奇形がみられ、クリッペル・トレノネー症候群と同様に、手足の過度な成長がみられます。動脈に奇形がみられることから皮膚に熱さを感じ、疼痛(とうつう)リンパ浮腫が生じる場合があります。重症の場合には心不全を生じることもあります。

なお、クリッペル・トレノネー症候群とパークス ウェバー症候群の鑑別が難しいことから、「クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群」と1つにまとめた名称で呼ばれる場合があります。指定難病や小児慢性特定疾病ではこちらの名称が使われています。

その他の種類としては、スタージ・ウェバー症候群、マフッチ症候群、クローブス症候群などが知られています。

最終更新日:
2025年06月30日
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2025/06/30
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