原因
甲状腺疾患の原因は完全には明らかになっていません。しかし、病気によってはある程度原因が判明しているものもあります。
たとえば、甲状腺の機能が亢進もしくは低下を示す甲状腺疾患として、バセドウ病や橋本病が知られています。これらは、自己免疫の異常が発症に関与することが推定されており、喫煙やストレスなどをきっかけに症状の悪化がみられることもあります。
また、甲状腺の機能が一過性に亢進を示す亜急性甲状腺炎と呼ばれる病気は、ウイルス感染をきっかけとして引き起こされることがあります。
さらに、甲状腺疾患には悪性腫瘍も含まれます。甲状腺の悪性腫瘍は、放射線照射を原因として引き起こされることがあります。
また、多発性内分泌腫症と呼ばれる病気で甲状腺の悪性腫瘍が家族性に見られることがありますが、この場合には生まれつきの遺伝子異常を原因として発症します。
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