検査・診断
甲状腺眼症では、目の状態を調べる検査や甲状腺機能を調べる検査が行われます。
血液検査
血液を採取して、甲状腺の自己抗体が存在するかを調べます。また、甲状腺の病気を合併していることがあるため、甲状腺ホルモンを測定して甲状腺機能を評価します。
目の検査
眼球運動検査
目を動かす筋肉に異常がないかを確認する検査です。甲状腺眼症による目の動きの制限や複視の程度を調べます。
視力検査
視力に異常がないかを確認する検査です。甲状腺眼症が視機能に与える影響を評価するために実施されます。
眼圧測定
眼球内の圧力を調べる検査です。眼圧の上昇を評価するために行われます。
その他
このほか、角膜や眼底の検査を行います。甲状腺眼症の重症例では、視神経に影響が及ぶことがあり、最重症の場合には色覚異常(色を識別する能力の障害)を生じることがあります。そのため、色の認識能力を調べる色覚検査を行います。
画像検査
眼窩周囲を撮影し、外眼筋の腫大や眼球突出を評価します。MRI検査は、眼窩内の炎症の程度を把握するのに適しています。MRI検査が行えない場合にはCT検査を実施します。
医師の方へ
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