ようしん

痒疹

最終更新日:
2024年11月05日
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2024/11/05
更新しました
2024/10/08
更新しました
2017/04/25
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概要

痒疹(ようしん)とは、強いかゆみを伴う発疹(ほっしん)ができる病気の総称です。大きさや色など発疹の形状は多様であり、お腹の周囲やお尻など限られた部位のみに発症することもあれば、全身に発疹が生じることもあります。発症後1週間程度で改善する急性のものもありますが、数か月しても治らないものもあるため、注意が必要です。

発症要因はさまざまで、虫刺されなどをきっかけに発症することもあれば、感染症や皮膚疾患の悪化などが要因になるケースもあります。そのため、感染症や皮膚疾患などの基礎疾患が発症要因の場合には、基礎疾患の治療を行う必要があります。それ以外の要因で発症している痒疹では、まずはステロイドの塗り薬で発疹の改善を図り、必要に応じて抗ヒスタミン薬などを用いてかゆみの症状を抑える治療を行います。

原因

痒疹の発症メカニズムはまだ解明されていませんが、中でも虫刺され金属アレルギーをきっかけに発症するケースが多いとされています。また、アトピー性皮膚炎など慢性皮膚疾患の悪化、薬の副作用などが原因で発症することもあります。

症状

痒疹は腹部や臀部(でんぶ)といった特定の部位、あるいは全身に現れ、強いかゆみをきたします。そのため、仕事に影響が出たり、睡眠の質を低下させたりすることもあります。また、かゆいからといって搔いてしまうと、かえって症状を悪化させてしまう恐れがあるため、なるべく早く症状を和らげるためには適切な治療を行うことが重要です。

直径1cm以下の小さな発疹丘疹(きゅうしん)、直径1cm以上で固い発疹を結節と呼びます。これらの発疹は赤褐色や茶色のものもあれば、肌の色に変化がないものもあります。発症後1週間程度で治るもの、数か月経っても治らないものもあります。

検査・診断

痒疹は、まず、詳細な問診とともに発疹の部位や程度、分布を確認する診察で診断がつく場合がほとんどです。また、かゆみが強かったり、長引いていたりする場合には、痒疹の原因となるほかの病気がないか調べるために詳細な血液検査や皮膚生検などを行うこともあります。

治療

薬物療法が治療の基本となります。ステロイドの塗り薬で発疹の改善を図りながら、必要に応じて抗ヒスタミン薬の内服を行いかゆみの症状を抑えます。2か月治療を継続しても症状の改善がみられない場合には、ステロイドの局所注射や内服などを併用しながら治療経過をみていきます。

近年では最新治療として、“既存の治療で効果不十分な結節性痒疹”に対し、抗体製剤で作られた注射薬が承認されました。使用条件を満たす医療機関で治療を受けることができます。

また、ほかの皮膚疾患や感染症、薬の副作用などによって痒疹を発症している場合には、原因となっている病気の治療を行ったり、原因と思われる薬剤を変更したりする必要があります。

予防

皮膚疾患や感染症などは痒疹の発症要因となり得るため、これらの基礎疾患の治療を行うことが大切です。また外出時、特に山や川でレジャーを楽しむ際には虫刺され対策をしっかりするとよいでしょう。

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