検査・診断
痔瘻は肛門周囲の皮膚に小さな穴が開き、そこから膿が排出されるといった特徴的な症状が見られるため、医師の視診や触診によって診断を下すことができます。
一方で、治療方針を決定する目的などで病状や重症度を評価するため、必要に応じて次のような検査が行われることもあります。
肛門鏡検査
肛門に“肛門鏡“と呼ばれる特殊な機器を挿入し、肛門内部の粘膜の状態などを確認する検査です。痔瘻では、肛門周囲に皮膚の穴とつながる穴が開いていますが、穴は小さいので肛門鏡検査によりその位置や大きさなどを確認できることは少ないです。
超音波検査
肛門に超音波の機器を挿入し、肛門周囲の皮下に形成された“トンネル”や膿瘍(膿の塊)などを観察する検査です。“トンネル”の広がりや位置などを確認することができ、簡便に行えるため広く実施されています。
画像検査
肛門周囲の炎症が強い場合には、CTやMRIなどの画像検査で膿の塊の大きさや広がりなどを詳しく調べる画像検査が行われます。
また、皮膚に形成された穴から造影剤を流し込み、“トンネル”の走行や広がりをX線で撮影する“瘻孔造影検査”を行うこともあります。
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