原因
痔瘻の多くは、肛門内部の“陰窩”と呼ばれる粘膜のくぼみに便などが付着して細菌が侵入し、膿の塊を形成する“肛門周囲膿瘍”を発症することによって引き起こされます。肛門周囲膿瘍は悪化すると、肛門周囲の皮下組織などへ広がっていき、最終的には皮膚に穴を開けて内部の膿が排出されるようになります。
痔瘻の根本的な原因となる肛門周囲膿瘍を発症する要因としては、アルコールの多飲などによる慢性的な下痢や便秘などによる肛門粘膜のダメージが挙げられます。ただし、それらの原因があっても必ずしも肛門周囲膿瘍の発症や、痔瘻に進行しません。特に、糖尿病やストレスの負荷など免疫力が低下しがちな状態になると痔瘻に進行しやすいとされています。
また、痔瘻は肛門周囲の炎症がない場合でも、クローン病、裂肛(切れ痔)、結核などの病気が原因で発症することも知られています。
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